2021/11/15
車の早期EV化(電気自動車化)が叫ばれている。原因は地球環境改善の為だ。ヨーロッパの自動車メーカーは、この流れに、いち早く反応し、メルセデスベンツやポルシェは、2030年までに自社の製品を全てEV化すると発表している。日本ではホンダが今後開発する車の全てをEV化すると発表した。ヨーロッパでは、日本と異なりインフラ整備も着々と進んでいる。経済活動としての観点から見れば、各メーカーがより早く賛同したがる理由も頷ける。EV化するということは、車が工業製品から家電になるということだ。当然、家電なのだから、新しいものがより高性能となり、より売りやすくなる。メーカー側は古い在庫やパーツの保管に困らなくなる。電力会社は事業を拡大し、電力供給の為の資源産出国もより潤う。地球環境改善の旗印のもとに始まる既存の経済活動をさらに加速させる為の新たなシステムと理解できる。
失われるものは今までのクルマ文化に存在した「味」であったり、マニアックに古き良きを探ったり、修理する喜びに浸ることなどなどである。